芸人★fantastic story☆
人気芸人さんの名前をお借りして恋愛物語を描いています。是非感想などもお待ちしております♪
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61作目「Teenage dream」サータアンダギー山田親太朗・フレンズ崎本大海で執筆開始☆ 右下にて作品投票受付中です! よろしくお願いします。

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感想・コメント大歓迎!参考になります。よろしくお願いします!

☆Love Story☆

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最初で最後の告白
frm 崎本くん 
sb  (non title)





会いたい








たった4文字のメール。

でも私は、ウキウキして気持ちが高揚するわけでなく
他のことを考えてた。




なんで・・・?








---翌日、昼下がりの公園にて。





大海「久しぶり」




渚「うん」





大海「元気してた?」




渚「うん。変わりないよ」





大海「そっか」



まだ暑さが残る公園の景色には
子供もちらほら。


砂場で遊んだり
ボールを母親と投げ合っていたり
ジャングルジムに登っていたり

・・・






大海「…渚に、伝えたいことがあって」





渚「…なに?」






大海「…」




ベンチで横に座っている渚を見つめる。






大海「…だいぶ待たせたけど・・・これから俺は、男として…渚の隣にいたいと思う」





渚「…」






大海「どうかな?」





渚「…」



大海から目を逸らす。
うつむく。






渚「すごく嬉しいよ。…嬉しいんだけど・・・」





大海「…」






渚「あたしから言っといて、ごめん。付き合うわけにはいかないの」





大海「…そっか・・・」




ふーっ。
何も言わなくとも、大海はなんとなく察知しているようだった。






大海「もしかして、親太朗のこと?」





渚「…あ」




少し涼しくなった風がひゅっと吹いた、
太陽も隠れた一瞬だった。





渚「アイツがケガした時…病院で、絵里に全部聞いたの。親太朗はこんなに思ってたんだよ、って…。それ聞いて、少しでも・・・気持ちが傾いた自分が許せないの。こんなんで、崎本くんの気持ち受け取るわけにはいかないかなって」




大海「…」





渚「ありがとう。ほんとに嬉しかった」




大海「…渚」





渚「?」




大海「気持ちが傾いたからって、自分を責めることないぞ。…人を好きになる気持ちは、否定する必要はないと思うから」


・・・・・



何も言えず、黙っているだけだった。






-----


・・・渚は考えていた。

自分にとって、親太朗の存在。


ケガをした親太朗が落ち付くまで
復帰してからも、
職場ではフォローに忙しく、考える暇もなかった。




覚悟を決めて。



その日の夜。
ホームの利用者の緊急病院搬送などがありバタバタ
ユニットリーダーの親太朗は勤務ではないものの、
連絡を受けて出勤してきていた。
もうすぐ勤務が終わるころ





親太朗「渚、時間だ。帰っていいぞ」




渚「えっ、でも」





親太朗「あとは大丈夫だから」




渚「…」



21時過ぎに職場を出て。






22時半。






親太朗が出てきた。






渚「…おつかれ」





親太朗「…おぅ」




帰り道。


自転車を押しながら歩く、二人。




利用者のこと、仕事の話の後





親太朗「何かあった?」




渚「…」





渚のマンションに近づいてきて






渚「…実はね、崎本くんに・・・付き合いたいって言われたんだ」





親太朗「…良かったじゃん」






渚「でも断った」





親太朗「…何でだよ」






渚「…親太朗があたしたちをかばって、病院に運ばれた時に…絵里が話してくれたの」





親太朗「…」






渚「親太朗が…崎本くんがいること知っててスポーツクラブ紹介してくれたこと、野村さんのことで落ち込んでた私を心配して、朝来てくれてたこと、・・・崎本くんとクロールで勝負したことも」





親太朗「…」






渚「よく考えたら、親太朗はいつも…あたしのこと見てくれて、思ってくれて・・・支えてくれてたなって」



いつもと変わらない
強い眼差しで
あたしを見つめる。






渚「一瞬、本当に・・・自分の目の前から親太朗が居なくなったらどうしようって思った。…親太朗を好きになれたら、良かったのになって」





親太朗「…」






渚「そんなふうにほんの少しでも、気持ちが揺れ動いたままで…崎本くんとは付き合えないって思った」





親太朗「…」






渚「だから、そう伝えた」





親太朗「それでよかったのか?」






渚「…うん」



まず一番に。
私の気持ちを考えてくれる。

そんな優しさは
本当に、大好き。


でも・・・それは。






渚「ごめん。…あたし、次の勤務が終わったら仕事辞めるから」





親太朗「・・・えっ、なんで?」






渚「…」


見つめ合う。




自転車や人通りがおさまって

静まり返った公園




・・・・・




親太朗「俺のそばにいろよ。ずっと、そばで笑っててくれよ」




・・・・・




いつもと違った

ハッキリとした男らしい口調



すごくすごく
胸に響いていた。







渚「・・・ごめん」






親太朗「…」







渚「今まで、親太朗とか周りのみんなに甘えてきた自分をリセットしたいの。一人で、どこまでできるかやってみたいの」






親太朗「…渚」







渚「ごめんね、隠してて」



退職を決め、1か月前には退職届を提出していたものの
上司には誰にも黙っていてくれと頼んでいたのだった。




・・・・・

突然の報告を聞かされて…
戸惑いを隠し切れない親太朗は



自宅に帰っても、渚のことばかり考えていた。








-----


frm 山田親太朗
sb  集合



本日16時
相原第一高等学校
体育館で集合!




ン???

なんかあったのかな?






日曜日
16時。







体育館にて





ピアノが目に入った。


・・・・・



イスに座り、…

「MEMORY」を弾く長い髪。




演奏終了

拍手が聞こえて





大海「・・・懐かしいな」




渚「あ、・・・」





大海「文化祭でやった劇、思い出したよ」




絵里「崎本くんが王子様だったよねっ」





親太朗「オレはチョイ役だったし!」 ムスッ





体育館に、4人が揃った。






大海「ところで、お前なんなんだよ、こんな所にみんな呼び出しやがって」





親太朗「いいじゃん、久しぶりに。ここで・・・みんなでもう一回、旅立ちってのも。なっ」





ピアノから立ち、渚は3人が座っているステージ、絵里の横に座る。




大海「旅立ち?」





親太朗「いや、まぁ・・・社会に出て5年立って…厳しさとか、仕事のやりがいとか…少しわかってきた頃かなって。社会人としてもちろん、まだまだなんだけど…ここでもう1回、原点に戻りたかったっていうか」






絵里「親ちゃんは、人の役に立てること。崎本くんは、小さい劇団でもなんでもいいから俳優。渚も誰かの役に立ちたい、って言ってたっけ」





渚「10代の夢かぁ・・・」






大海「現実は厳しいよな。いろんな世界にもまれて、成長していくんだろうな」





親太朗「みんな、頑張ってるんだよ。このまま…自分のペースを保って、動いたらいいと思う。それで、いつか」





3人が親太朗を見る。






親太朗「いずれ出来るみんなの子供が、こんな風に…大切な仲間に出会えるといいなぁって」





絵里「うん」

渚「うん」

大海「・・・だな」








・・・・・





親太朗「おつかれさん」




渚「ありがとう」


退職日。
最後の最後まで親太朗が見送ってくれた。





親太朗「…渚」




渚「ん?」





親太朗「本当に、これから行く所…教えてもらえないんだな」




渚「あたし、本当に甘えてばかりだったから。親太朗がいないところで頑張ろうって」





親太朗「俺は、甘えてもらっていいんだけどな」




渚「ありがとう。もう、決めたから」





渚の、決意。

人としての成長がしたい願望。
尊重するしかなかった。





親太朗「そっか。…わかった」



渚を見つめる。





親太朗「がんばれよ」




渚「おぅ!」



y(^ー^)y
Vサインで答えた。





-end-






♪いつも 親友(あいつ)の隣で笑う君を見てた
古い校舎のきしむ廊下で夢を語り
都会に行っても ずっと仲間でいようと約束したよね
もうあいつの事で泣くなよ

It's gonna try あきらめないで やがて雨も溶ける
生きるのが下手でもいいじゃない 笑っていよう

かけがえのない君だから 汚されないでいて欲しい
同じ気持ちを抱いて

季節が過ぎても心の中は あの時のままで
誰も言わなかったけど…
夢を手にしたら また3人でいつかあの故郷(まち)に帰ろう
(teenage dream/DEEN)

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ほんとうに大切な人は・・・
!!!!!





・・・・・





・・・・・








絵里「親ちゃん!」




血まみれになって倒れた親太朗に絵里が駆け寄る。







・・・呆然とする大海と渚。







絵里「救急車呼んで!」







・・・・・








絵里「渚!」







渚「・・・あっ、…うん、」







携帯で電話をし、数分すればすぐに救急車が到着して
救急搬送…





何がなんだかわからないうちに、





「手当しますね」







大海と共に、擦り傷程度のケガを手当してもらう。

自分のケガとか…痛みは何も感覚はない。







ただただ・・・親太朗のことを考えていた。










-----


手当室を出て、

大海と渚は親太朗が入った処置室前へ。







絵里「…大丈夫?」






大海「…うん。俺と渚は別に。…親太朗は?」







絵里「…」





無言で首を振る。








・・・・・






・・・・・






・・・・・






・・・・・





3人、無言のまま…

時間だけが立っていく。









長椅子に絵里
約2人分ぐらい空けて渚が座っている





大海がトイレに行っている間







絵里「渚」






渚「…」







絵里「なんで親ちゃんが崎本くんと渚をかばったか、わかる?」






渚「…」





ショックを隠し切れず、自分からは何も話すことができない。







絵里「親ちゃんは、仲間としてだけじゃなくて…渚のこと、女としてずっと好きだったんだよ」






渚「…」







絵里「崎本くんもわかってた。…知らないのは、渚だけ」




下を向いたまま。






絵里「あのスポーツクラブ…紹介だって言ってたんだよね?親ちゃんは、崎本くんが行ってることわかってたみたいだよ。サプライズしてやろうと思って紹介したって」





・・・そんなこと思ってたの?






絵里「崎本くんが渚のマンションに泊まった時も…渚のこと心配して、次の日の朝、見に行ってたんだよ」





・・・それでぎこちない態度だったのか…







絵里「この間、崎本くんが親ちゃんに…50Mのクロールで勝負しようって…言ったんだって。負けた方が、渚を諦めよう、って…。崎本くん、本当は足を捻挫してて普通に泳げないのに、親ちゃんの気持ち、確認したかった、って言ってた」






渚「…」







絵里「でもね、親ちゃんは…負けてあげたんだよ。・・・渚の気持ちは十分わかってるし、崎本くんと幸せになってもらいたい、って思ったんだと思う」






渚「親太朗…」







絵里「このままだと…親ちゃんは絶対に自分の想いを渚には伝えないと思うから。…」





絵里を見る。






絵里「選ぶのは、渚だからね」






・・・・・





向き合う。







絵里「ほんとにイイ男になったね。2人とも」






渚「…」







絵里「お互いがお互いのこと想っててさ」







この男同士の友情。

女からみても羨ましいと、思う。







絵里「今は、みんなで信じよう」






渚「…うん」







絵里「親ちゃんは、きっと大丈夫!」






渚「そうだよね…」











・・・・・




大海も戻って待機、

早朝6時。













処置室の出入口が開いた。











絵里が真っ先に駆け寄る。












医師の言葉を待つ

息を飲む3人











「・・・命に別状はありません。大丈夫です。…」












ふーっ。。。。

ホッと胸を撫で下ろした。


3人のなかに漂う緊迫感が少し溶けた様子。







頭を打って大腿骨、指などの骨折はみられるものの…
意識は取り戻し、数日は検査をして、リハビリなどに向けて
しばらく入院という診断だった。







絵里「よかった・・・・・」






個室に移され、
まだ痛々しい色々なものが繋がれ
包帯も多いが親太朗の顔を見て
3人は一端、病室の外へ。







絵里「…」


心苦しい表情。





大海「渚は、仕事?」




渚「あたしは夜勤だから」





大海「そっか」





渚「崎本くんは?」




大海「俺…今日、テストがあって。行かないと」





渚「…うん」





大海「…何かあったら、電話して」





渚「わかった」





大海が病院をあとにして






絵里「渚」





渚「何?」






絵里「渚に頼もうかな」





渚「えっ」






絵里「あたしも大事な会議があって。…親ちゃんのこと、お願いね」





渚「あ・・・うん。わかった」






会議なんて、
病欠さえすればどうにでもなる状態だった。
そばにいたい気持ちをおさえて



一番に考えたのは
親太朗の気持ち。…






今、一緒にいるのはきっと
私じゃない。



絵里は帰って行ったのだった。







その絵里の後ろ姿を見守り…

病室の親太朗に寄り添う渚。










-----



3時間程度立って







親太朗の目が開いた。






渚「…親太朗、」





親太朗「・・・・・」





一瞬、顔をしかめて
渚を見つめる。







渚「…」






親太朗「何・・・やってんだよ。こんな、とこで、、」







渚「…大丈夫?」






親太朗「…崎本は・・・?」







渚「…大丈夫。無事だから」






親太朗「行ってやれよ、…」







渚「親太朗」






親太朗「俺のことなんて、いいからさ」







渚「今日は、夜勤だから。大丈夫」






親太朗「…良くない。・・・夜勤の前は、ちゃんと…体調管理しろよ」




こんな時まで。

ユニットのリーダーなんだね。







渚「…」






親太朗「早く帰れ」





どれだけ自分が辛い立場であっても
人を想う優しい気持ち

大好きな友達。仲間。



私にとって

それだけでしか、なかった。





・・・見つめ合う。







渚「今日は、あたしがお願いする。・・・ここに、居させて」






親太朗「渚」







渚「お願いだから」






わたしを見つめる
強い眼差し…






5年の付き合いのなかで
初めて・・・
“男”
として見ていた瞬間かもしれない。












-----



親太朗はしばらく休職し、リハビリ・治療に専念した。


後遺症もあるため、
退院しても通院を続けていた。





この一件があって
大海と渚の間には

言葉は何もないものの




言い知れぬ距離ができていた。









親太朗の身体もほぼ完治しつつある
暑い夏の終わり・・・・・






渚の携帯へ
大海から一通のメールが届いた。。。。。



~つづく

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ご連絡
こんばんわ。

管理人です。



私事ですが、

7月2日より
目を酷使できない期間が長期間にわたる可能性があり、
(視力矯正手術のため)


しばらくの間、更新できないかと思います。



予定では7月10日以降になるかと思われます。


急展開の後で申し訳ありませんがお待ちくださいませ。。。





ERIKA

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親友
半袖ではまだ肌寒い6月中旬の、夜。




・・・・・





夜空を彩る星がとても綺麗だった。






渚「・・・・・」





大海「ようやく気付いてもらえた」






渚「・・・・・」



戸惑いがちの表情。
大海と目を合わせようとしない。






大海「目立たなくても、めちゃくちゃ綺麗で…安定してる泳ぎ方で。笑顔もかわいくて。俺は1年の時から見てたよ」





渚「1年!?」






大海「…あぁ」





大海の横顔を見た。


わたしの想い…届いたの?






大海「でも…今は、・・・」





渚「…」






大海「渚を迎えにくることは、できないんだ」





渚「…」






大海「…ゴメン」






どう・・・して??


優しい瞳を見ているだけで。
気持ちが揺れていたとしても。


・・・何も言えなかった。




今の関係が
なくなってしまうことが
怖くて仕方がなかった。





-----


翌日の深夜。
親太朗を大海が呼び出した。


深夜だから人気も少ない、
スポーツクラブのプール。





親太朗「なんだよ、こんな所に呼び出して。しかも俺も海パンって」


水着に着替えた男前が2人。





大海「…昨日はサンキュ。おかげで、渚といろいろ話すことができたよ」




親太朗「…」





大海「俺の気持ち、伝えた」




親太朗「…そっか、」


苦笑い?





大海「・・・・・キスした」




親太朗「…」


・・・複雑な思いを押し殺す。





親太朗「…何でそんなこと俺に言うんだよ、」




大海「…言ったほうがいいのかなって」


親太朗の表情を伺っていた。





大海「…勝負しないか?」




親太朗「勝負?」



プールを見る。





大海「50メートル。クロールで。・・・遅かったほうは…」




親太朗「…?」





大海「…渚のこと諦める」






!?!?!?!?





親太朗は驚いていた。



・・・自分の気持ちを大海に知られていた?



1年一緒にいた親友。

そりゃ、知られていてもおかしくはないか。。。




だが自分の気持ちはあらわにしないまま。



泳ぐ者がほぼいなくなったところで

スタート!






-----



渚の部屋に遊びにきていた絵里。

昨日のことを話してみる。





絵里「わかってるのかも・・・」




渚「えっ?」





絵里「あっ、…ううん。崎本くんも何か考えてるのかもよ?」




渚「う~ん…」


缶ビールを2本飲み終え。
今日は絵里が渚の部屋に泊まった。





-----


25メートル。

優位は親太朗だった。




・・・・・

泳ぎも得意であっても。


2年生の時に都大会優勝という輝かしい成績を残している大海に勝てるはずはない。





追い越してこない?

どうした?








・・・・・










格闘の末、
ゴールしたのは大海だった。





大海「…」




親太朗「お前の勝ちだな、」



親太朗は笑っていた。


・・・・・










-----


翌日。

学校の保健室。





「イタタタタッ」




「崎本先生、昨日何か無理したでしょ!?もーう、昨日の今日なんだから無理しちゃダメって言ったじゃないですかー」




シップ+包帯。





「スイマセン、」





昨日。大海が非常勤で勤める高校での昼休み、メンバーがいないとのことで生徒たちがやっていた野球に参加。
そこで大海は…一塁にすべり込む際、足を挫いていたのだった。





「2、3日はあまり足を使わないでくださいね」




大海「・・・ハイ。」








----

学校からの帰り道。



一心の前辺りを車で通ると…

絵里の姿が見えた。





大海「絵里!」




絵里「あぁ、崎本くん」





大海「おっす」



絵里も帰宅時だったため車に乗せて、家へ送ろうと走り出す。





絵里「今日は?仕事?」




大海「うん。学校終わって帰るところ」





絵里「いつも車なんだ?」




大海「いや。…今日は訳があって」





絵里の家の前に到着して





絵里「聞いてもいい?」




大海「ん」





絵里「崎本くん…渚とは付き合えないの?」




大海「…」



シートベルトを外し、落ち着いて話し始める。





大海「昨日、勝負したんだ。親太朗とプールで。…負けたほうは、渚を諦めようって言った」




絵里「えっ…」





大海「俺、…足挫いてたんだ。普通に泳げなかったから、親太朗に勝てるわけないのにさ…あいつ、なんとかして負けやがった。・・・何か、そこまで自分より周りのことを考えられる親太朗には、俺は勝てっこないなって思った」




絵里「…」





大海「俺に気を遣って、俺のことだけ考えてさ…」




絵里「…なんで?」





大海「ん?」




絵里「なんで…足挫いてるのに、勝負したの?負けるのわかってるのに」





大海「…あいつの気持ち、確認したかったのかもな」




絵里「…」




大海が確認したかったこと。
親太朗が気持ちをぶつける機会を与えたかった。


そして・・・
同じ男として。


アイツが本当に渚を好きなら。
諦められる。

そう思っていた。





絵里「でもさ」




大海「…」





絵里「二人だけじゃなくて・・・渚の気持ちだってあるんだよ」




大海「…」





絵里「渚の気持ちは、渚のものだから・・・」





大海「…」





その後…絵里は車を降りて帰って行った。

運転中も…考えるのは、、、渚や親太朗のこと。。。








-----


翌々日。





スポーツクラブで大海と渚は顔を合わせて


付近で食事をした後、コインパーキングへ歩いていた時だった。







偶然、その2人の姿を・・・
飲みに行っていた親太朗と絵里が見つけた。





絵里「2人で会って・・・・・」





その瞬間。

横断歩道、大海と渚が渡っているところを、
親太朗と絵里が歩いてきて、その反対側・向かいから渡ろうとしたところだった。



車道は赤信号ながらも・・・



渚のほうへバイクが突っ込んできた。







渚を守ろうとした大海を・・・・・

親太朗が2人を突き飛ばして、










轢かれた状態に。。。。。




絵里「親ちゃん!」







人通りも少ない夜の横断歩道に
絵里の声が響いた。。。。。




~つづく

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流れ星
カウンター。大海が先に到着していたところに親太朗。
隣に座る。

親太朗は怒りを感じてはいたものの、落ち着いて話し始めた。





親太朗「お前、・・・一体、渚のことどう思ってんだ?」




大海「…」





親太朗「絵里も、俺も見てるんだよ。…お前が女と一緒の所を」


ビールを飲み、うつむき加減で親太朗の言葉に耳を傾けている。





親太朗「本当に好きな女がいるのならさ、渚の気持ち・・・弄ぶなよ」




大海「…」





親太朗「ちゃんと断ってやれよ!」




大海「…」


うつむいていたが、状態を変え前を向き・・・ゆっくりと話し始めた。





大海「俺は、…嬉しかったよ。渚の気持ち聞いた時は」




親太朗「…」





大海「高校に入って、1年の時に水泳の都大会に選ばれて…その時、一緒に選ばれてた渚の泳ぎを初めて見た。俺は、目を奪われた」




親太朗「…」





大海「身体は小さいのに…泳いでる時は、すげぇ大きく見えた。めちゃめちゃ綺麗でさ。ゴールした時の笑顔も眩しかった」


じっと黙って聞いている。





大海「3年になって、同じクラスになって話すようになって…普通の女の子なんだけど、真面目で頑張り屋さんで…ちょっと人なつっこい所あって。勉強教えてって言われるたびに、俺はドキドキしてたな…」




親太朗「お前・・・」





大海「…そう。あいつは3年から好意を持ってたって言ってくれたけど…それより先に、片想いしてたのは・・・俺の方なんだよ」




親太朗「…」

親太朗にとっても衝撃的な言葉だった。
・・・俺は、舞台に上がるべきではないのだ。。。





大海「本当は、あいつの親父が亡くなった時も…そばにいたかった。でももう、あいつには会うべきじゃないんだなって思った」




親太朗「まさか、渚を忘れようと思って…他の女と」





大海「恋愛ができたら、あいつのことも忘れられるのかなって思ってた。…でも、そう簡単じゃないんだよな」




親太朗「…」


大海が抱えていたもの。
再会して告白をされたからといってすぐに受け止めることができないこと。

親太朗には気持ちを理解することができていた。





大海「卒業して、みんなが違う道を歩んでも・・・世間に胸を張っていられる大人になろう」




親太朗「…」





大海「卒業式のあと…体育館の裏で、お前が言ったよな」




親太朗「…あぁ」





大海「なのに俺は…何してんだろうな。優柔不断で、人を傷つけて…サイテーだよ」




親太朗「…」


ビールを飲み干す。

・・・かける言葉がなくなった。
渚の友達で渚の味方だったら簡単。

でも…大海は親太朗にとっても大親友。


2人の気持ちを考えるあまり…親太朗も頭をかかえていた。





-----

翌日の夜。
渚の部屋。




絵里「おっすー」



渚「絵里」




絵里「ほぃっ。渚の好きな駅前のケーキだよっ」


微笑む。

ありがたいな・・・心配してくれたんだね。




渚「コーヒー入れるね」



絵里「うん、ありがと」



絵里が見つけたのは・・・
親太朗が肌身離さず腕にしていた
パワーストーン。

なんで…ここにあるの??




絵里「親ちゃん来たんだ?」



渚「あ…うん。それ忘れてっちゃってさ。まだ職場で会ってないから」



その理由=渚が今考えていることを絵里に話す。




絵里「そっかぁ…それで、誰とも会わずに行っちゃったんだね」


卒業後、渚の父の死去後…大海が電話のみで旅立ってしまったこと。




絵里「でもさ。…そんなに考えちゃうかなぁ?」



渚「…」




絵里「崎本くんは何もしてないんだよ?…言ってみたら、親同士の問題だよ。やっぱり気になる?」



渚「…顔を見たら、崎本くんを好きな気持ちよりも・・・お父さんのこと考えちゃうのかなって」




絵里「そっか。その後まだ会ってないんだ」



渚「…うん」




絵里「親ちゃんは?なんか言ってた?」



渚「…今を見てやれ、って・・・」


親ちゃんの気持ち。。。
胸に突き刺さるようだった。
心が痛い。

苦しい気持ち・・・私は理解できるから。。




絵里「親ちゃんだって、渚だけの味方をして言ってるんじゃないと思うよ」



渚「…」




絵里「どう?ここは、親ちゃんのこと信じてみたら?」



渚「親太朗のこと…」




絵里「男として、信用できなかったら…あいつはやめとけって言うんじゃないかな?」



渚「…」




絵里「大事な友達だもん。仲間だもん。…渚にだって、崎本くんにだって・・・幸せになってほしい、って思ってるはずだよ」



絵里に言われて・・・
初めて。親太朗のことをじっくりと考えた。

この間、心配して私を包んでくれたあたたかい心。


…いつも、「頑張れよ」って応援してくれてた。
ありがとうね。




絵里が帰って・・・渚はベッドに寝転んで、じっと考えていた。


寝不足のまま…
翌朝は早番。自転車で通勤。




親太朗「おはよう」



渚「あ、おはよ。…これ」


パワーストーンを渡す。




親太朗「・・・あ。サンキュ」


スタッフルームを出ようとした。




親太朗「渚」



渚「…ん?」




親太朗「今日、仕事終わってから、ちょっといいか?」



渚「…うん」



同じユニットだから仕事中の対応は目に入る。

親太朗から見るに…
いつもの渚を取り戻しているように思えた。




----

pm 7:00。
一心。




仕事について。世間話。
ビールを飲みながら普通に話していた後
口火を切った。




親太朗「ちょっとは…落ち着いたみたいだな、」



渚「あ…うん。昨日、絵里が来てくれて」




親太朗「そっかー」



渚「あ、…親太朗」




親太朗「ん」


急にかしこまる。




渚「この間は、ありがとう。…そばにいてくれて、ホッとした。そういえば、親太朗にはいつも心配かけてるなぁって」



親太朗「そんなことないよ」


食欲も旺盛。
飲みっぷりも良し。

…やっぱり・・・そのままで。笑っていてほしいよ。





親太朗「あいつ…崎本も、いろんなこと悩んでる。・・・今度は、渚が」




渚「…?」





親太朗「…そばにいてやれ」




渚「…親太朗」





腕時計を見て


親太朗「おっし。8時だ。・・・俺はこれで」




渚「えっ?」





親太朗「8時に来るように言っといたから」




渚「親太朗!」


会計を済ませて・・・行っちゃった。

うそ、うそ!?
戸惑いながらも…



5分もしないうちに大海。
渚の前へ。





大海「…座っていいかな?」




渚「…うん」




烏龍茶を注文。




1分程度の沈黙の後…





大海「今更だけど…お父さんのこと、ゴメンな。俺、何て言っていいか・・・」




渚「崎本くんが謝ることじゃないよ」




ニッコリ微笑む。





渚「ビールと、リンゴ。・・・そんな組み合わせのお供えが、5年間…お正月とお彼岸、お盆…いつも置いてあるってお兄ちゃんが言ってた」




大海「…」





渚「お父さん、工場で自分でリンゴ剥いて、いつも食べてたんだよね。外部の人が来ても、剥いてあげて出してたみたい。ビールと一緒に食べるのも意外とウマイんですよーって話をしたのは、○×銀行の人だけだったって」



大海の父。





渚「もう、十分だよ。・・・気持ちは、伝わってる」




大海「…」





渚「お父さん、元気?」




大海「あ、・・・あぁ」





渚「そっかぁ。…良かったぁ。お父さんも喜ぶと思う。…もう、気にしないでね。そうお父さんに伝えて」




大海「渚」



烏龍茶を飲んで、料理を少し食べて・・・




一心を出たのはpm 9:30。






渚は自転車を押しながら。
そんな渚に大海は寄り添いながら

帰り道を歩く。





付近にあったベンチだけの公園で





渚「崎本くんは、卒業前のバレンタインでもいっぱいチョコもらってたよねぇーっ。モテモテだったもんなぁ」




大海「ほとんど親太朗に食われたけどね」


笑。




渚「本命は?いなかったの?」




あ・・・
なんでかわからないけど言っちゃってた。

頭と心がつながっていないけど…


昔のことなら。
聞けたのかもしれない。





大海「結構近くにいたんだけどさ…気付いてもらえなかったみたいだな」




ベンチから立ち、渚に近づく。




渚「そうなの?…誰なんだろ・・・」




考える渚に
徐々に近づき


肩に手を置き・・・

戸惑う渚の表情をよそに





・・・唇が重なった。。。






!?!?!?


まるで流れ星のように




一瞬のうちに





わたしは・・・

また心を奪われた。。。。。




~つづく

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学

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